• 太素(たいそ)の水プロジェクトとは

    太素(たいそ)の水プロジェクトとは

    十和田湖・奥入瀬川を水源に十和田市域に豊かな水を供給し、太平洋に達する人工河川稲生川は、150余年の歳月をかけて先人たちの努力によってつくられ、育まれてきた地域の「宝」です。私たちは、稲生川開削と三本木原開拓の志の伝承、人と自然の共生や生物多様性の認識を学習と体験によって深め、市民の自律的参加による地域文化の創造を目指しています。稲生川流域の生態系保全、美化活動、自然観察会、人づくり・地域づくり活動等を通し、地域一体となって「人と自然が共に創る郷土」を未来に伝え、地域の更なる発展を目指しています。(「太素」は開拓の祖新渡戸傳の号)

  • 活動概要

    活動概要

    私たちの地域では、150年前に不毛の台地であった三本木原(現在の十和田市を含む地域)に人工河川稲生川を引こうと立ち上がった時から、自然を敬う人々の自律的協力による地域づくりを行ってきました。現在もその志が受け継がれ、稲生川せせらぎ活動委員会、一本木沢ビオトープ協議会、新渡戸記念館ボランティアKyosokyodo(共創郷土)が活動しています。 

  • 太素の水プロジェクト活動団体

    太素の水プロジェクト活動目標

    稲生川の自然、歴史、文化を守り、活かした地域づくり
    稲生川流域の自然の保全と活用の発展、及び稲生川開削と三本木原開拓の志の伝承。
    人と自然の共生や生物多様性の認識を学習と体験により深める。
    市民の自律的参加による地域文化の創造。
    稲生川を核に自然・農業・産業・教育・福祉・観光などの分野を有機的に結び相互に活かす仕組みづくり。
    震災を乗り越えてゆく拠点的な活動として他地域にも発信する。
  • 未来遺産運動とは

    未来遺産運動とは

    100年後の子どもたちに長い歴史と伝統のもとで豊かに培われてきた地域の文化・自然遺産を伝えるための運動で、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟が推進しています。 プロジェクト未来遺産は、未来遺産運動の一環として実施され、未来に伝えたい地域の文化・自然遺産を守る市民の活動を「プロジェクト未来遺産」として登録し、それを推進する人と地域を日本全体で応援しようというものです。2009年からはじまりこれまで国内で39件のプロジェクトが登録されています。2011年末、私たちの推進してきた「太素の水プロジェクト」が、青森県で初めて、プロジェクト未来遺産に登録されました。

太素の水プロジェクト活動団体

  • 稲生川の遊休地を利用して散策路が整備されたせせらぎ水路と稲生川ふれあい公園は、「親水」「交流」を目指し住民のアイディアにより美化活動を行っています。

  • 稲生川・三本木原開拓の志を活かす地域づくりを目指し、教育委員会や地域住民との協力による人づくり・地域づくり塾における企画、実践サポート、ネットワーク構築などを実施しています。

  • 稲生川流域の農業用ため池を活用したビオトープは、多様な水辺の生物の生息環境となっており、自然観察会の開催など「自然」「教育」に関る活動を展開しています。