一本木沢ビオトープ

biotorp

十和田市内一本木沢には、昭和12年(1937)からの三本木原国営開墾事業による稲生川工事で盛り土を取った場所に稲生川の水が溜まってできた「ため池」があります。以前は周辺の水田にこのため池から水が供給されていましたが、減反政策などで農業用水の需要が減り、ため池を中心とした一体がビオトープとして生まれ変わることになりました。整備にあたっては北里大学獣医学部生物環境科学科・緑地環境保全学研究室による研究を元に、植栽や地形が吟味され、野生生物が調和した生態系の中で生息できる「一本木沢ビオトープ」が平成18年(2004年)に完成しました。

現在は行政、関係団体、市民、そして北里大学が一体となって参画する一本木沢ビオトープ協議会を中心に保全と活用の活動が行われています。蛍、トンボといった昆虫や小動物の観察会、バードウォッチングなど自然と触れ合うイベントの開催や、生態系を壊すブラックバスなどの外来魚の駆除、雑草の刈り払いや植樹などが行われ、地域の自然環境を守り伝える活動が行われています。

外来魚駆除作業では、溜池の水をポンプで抜き、池の中の魚を網で捕まえて種類ごとに数を数え、外来魚がいるかどうか確認後、外来魚以外を池に戻しています。平成18年4月に実施した時は外来魚としてブラックバス10匹が見つかりましたが、平成23年8月の駆除調査では外来魚の生息は確認されず、良好な生態系が保たれています。

 


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