水土里ネット稲生川(正式名称:稲生川土地改良区)は、稲生川の用排水施設の整備・管理や農地の整備、用水配分のための細かい水量調整など、いわゆる土地改良を目的に活動する農家組織です。また、農業従事者だけでなく、地域住民、そして子供たちに地域用水として稲生川がいかに大切か知ってもらうとともに、その歴史的にも、技術的にも高い価値を広く伝え、未来に残すべき地域の遺産であることについて、多くの方に理解を深めてもらうよう活動しています。
団体名 | 稲生川土地改良区 水土里ネットいなおいがわ |
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所在地 | 〒034-0011 青森県十和田市稲生町1-36 |
TEL | 0176-23-5066 |
URL | http://www.inaoigawa.or.jp/ |
頭首工から取水した水を有効的に利用するため、各地の水量を監視し、遠隔操作するための施設です。この施設のおかげで、洪水を未然に防いだり、水を無駄に使わないよう調整しています。
十和田湖の水は十和田。立石・法量の3ヶ所の水力発電所で発電に使われたのち、稲生川へと流れ、農業用水として使われています。この法量発電所のすぐ脇に、国営水路の頭首工があります。
限りある水を有効に使うため、水を貯えておくための施設。稲生川にある「六戸調整池」では、地形をうまく利用することで、ため池の水の出し入れを動力を使わずに行うことができます。
ビオトープとは、野生の生き物が生息・生育する空間という意味の言葉です。一本木沢ビオトープは農業用ため池を活用し生き物が生息できる環境を整備するとともに、地域住民が自然観察できる場所として整備され、一本木沢ビオトープ協議会による定期的な外来魚駆除なども行われています。
防火用水や気候をおだやかにしたり、いやしの空間をつくったりと、用水路がもつ機能はさまざまあります。 用水路を地域の財産である「地域用水」としてとらえ、大切にしていこうという動きが始まっています。草かりやごみ拾いなどの管理をみんなで取り組み、大切に使えば、これからもきれいな水が流れ続けます。