会長からのご挨拶

十和田市立新渡戸記念館

2011年12月26日、私たちの「太素の水プロジェクト」が未来遺産に登録されたという知らせを受けた時、このプロジェクトを推進してきた誰もが充実感に満ち、うれしくホッとしたものです。未来遺産登録は、十和田市における地域づくりの一つの評価として、大きな励みになるものでした。

私たちの活動は、稲生川の自然、文化、歴史を守り活かす地域づくり運動で、「稲生川せせらぎ活動委員会」、「一本木沢ビオトープ協議会」と「Kyosokyodo(共創郷土)」の3団体と、活動を共にする稲生川土地改良区、北里大学、そして新渡戸記念館が、「稲生川開削と三本木原開拓の志を活かし共創郷土の伝統を未来に」という共通の意志の下に連携し、各々が地道に地域活動を継続発展させて来ました。
地域を毛細血管のように流れ、昔も今も豊かにまちを潤し続ける稲生川と、稲生川を中心に一本の太い線につながる一人一人の市民の活動は、様々な要素をつなぎながら、地域の根幹を創る一つの重要な役割を果たしています。

私たちはこの愛すべき故郷をどうしたらより良いかたちで100年後の未来に引き継ぐことが出来るのか、常に色々な角度から深く考え、様々な活動を展開しています。
東日本大震災から約2年が経過し、多くの困難を乗り越えながら復興の道を歩む日本において、私たちの活動は、人の在り方、地域の在り方、日本の進むべき方向を示唆するものといっても過言ではないと思います。今後もなお一層努力し、志を共にする皆様と地域の未来のため、日本の未来のために力をあわせていければと思っております。地元十和田の皆様はもちろん、プロジェクト未来遺産登録により十和田を知った全国の皆様にも関心を持っていただけましたら幸いです。

「太素の水」保全と活用連合協議会会長
新渡戸記念館館長
新渡戸常憲
  • 会長挨拶
  • Kyosokyodo(共創郷土) -人と自然が共に創る郷土- 十和田市立新渡戸記念館ボランティア
  • 新渡戸記念館
  • 水土里ネットいなおいがわ
  • 稲生川せせらぎ活動委員会
  • 一本木沢ビオトープ協議会
  • 未来遺産運動