新渡戸記念館は、農学・法学博士、新渡戸稲造が三本木(現十和田市)の文化向上のため寄贈したおよそ7000冊の蔵書とその他資料合せて8000点を収めた「私設新渡戸文庫」(大正14年・1925年創設)を前身に、昭和40年(1965)開館。新渡戸三代(傳、十次郎、七郎)はじめ地域の先人による三本木原開拓の資料と伝来の甲冑や兵法資料、稲造の遺品、蔵書などを展示。十和田市は三本木原開拓をルーツとし、この地を拓いた新渡戸家の開拓精神、武士道精神を受け継いで、稲造は「われ太平洋の橋とならん」の志で世界に羽ばたいた。記念館はその精神を受け継ぎ、「世界に通ずるわたしたちのローカル記念館」を目指して、博物館としての機能を活かし、地域の歴史と文化に根ざした人づくり、地域づくりの拠点となるべく活動している。